なんでそんなにこだわるの?素ヱコ農園の餌への思い - 素ヱコ農園(スエコノウエン)平飼い卵の通販

なんでそんなにこだわるの?素ヱコ農園の餌への思い

 

素ヱコ農園の餌についてのこだわり

「抗生物質を使用していますか?」

「どんな餌を食べさせてますか?」

 

素ヱコ農園はお客様に直接卵を販売しているので、そういった質問をいただくことは多いです。

結論から言うと、抗生物質は使用していません。

また、餌についても餌メーカーの配合飼料を使用せず、地元でとれたものを自分たちで作って鶏に提供しています。

素ヱコ農園は餌にはとてもこだわっています。

餌を混ぜている写真

鶏は繊細な生き物で、少しの餌の変化で卵の味に影響するし、何よりここは素ヱコ農園の根本の思想に基づいています。

この記事では平飼い卵を生産している素ヱコ農園はどんな餌を使用しているか?餌を集めるまでの苦労、なぜそこまでこだわるか?など餌について詳しく紹介していこうと思います。

 

使用している餌とその思い

素ヱコ農園では、配合飼料や薬剤などのケミカルなものを一切使わず、地元のものを集めて餌づくりを行っています。

自然のものを食べさせるのが鶏にとって一番良いと思いますし、何より地元の未利用資源(産業廃棄物)を餌として有効活用することで、少しでも循環させたい(フードロスの削減)なという気持ちがあります。

実際に鶏に食べさせているのは、以下の通りです。


・麦(佐賀県産)
・米(佐賀県産)
・いりこ(佐賀県産)
・米糠(佐賀県産)
・油粕(長崎県産)
・醤油粕(佐賀県産)
・味噌(佐賀県産)
・ふすま(佐賀県産)
・オカラ(佐賀県産)
・蠣殻(広島産)
・発酵飼料
・緑餌
・野菜

 

自分たちで餌を作る大変さ。トウモロコシを使わない養鶏場はない

素ヱコ農園が本格的に養鶏を始めたのは2021年。

「地元の餌を使いたい」という思いがあっても、こないだまで大学生だった代表の松本は地元のツテが全くありません。

他の養鶏場に餌について聞いても、どこの養鶏場も配合飼料を使っているし、自家配合しているところでも、輸入もののトウモロコシや大豆を使用しているところばかり。

「トウモロコシを使わないと良い卵は取れないよ」

何年も養鶏をやっているベテランの養鶏家さんに言われました。

確かに、いろんな養鶏場の方に話を聞きましたが、鶏の主食である穀物をトウモロコシを使わずに、地元のものを使用している養鶏場はありませんでした。

でも、僕は地元のものを使いたいという思いは揺らぎませんでした。

とりあえず、googleマップで調べた米農家さんや精米工場に電話して、煎餅などに使用されるくず米や保存状態が良い古米をもらえるように交渉しました。

やはり、もうすでに他の所と契約しているところが多く簡単にはいきませんでした。

何度も電話して、やっと何軒か米をいただくことに成功しました。

また、自分たちでも飼料用の米を作っています。

稲刈りの写真

地元で米や麦が調達できたので、トウモロコシを使わずに飼料を作ることができるようになりました。

また、心配していた味に関しても、トウモロコシを使わなくても十分美味しい味になっていると思います。

お客様のレビュー

また、米や麦を保存するのも大変ですが、地元の牛屋さんや米屋さんに倉庫を借りて、数十トンの保存をすることができました。

これで国産の穀物を確保することができました。

飼料を保管している写真

タンパク質をどう集めるか?

タンパク質は、卵を栄養成分として、必須のものです。

素ヱコ農園では、タンパク質のために、いりこや魚粉、おから、醤油カスを使用しています。

 

通常の養鶏場の配合飼料では、タンパク質として大豆粕を使用しています。ただ、素ヱコ農園では大豆が輸入品であることや遺伝子組み換え品である可能性が高いため使用しません。

 

タンパク質を集めるのも大変でした。素ヱコ農園がある佐賀県伊万里市は海に面しています。そこで近くの漁師さんやいりこ屋さんを見つけて、電話しました。いつも電話です。

そこで何件かと商品にならない形が崩れたいりこを購入することができるようになりました。

いりこをもらっている漁師の写真

おからもgoogleで調べた豆腐屋さんに電話して調達成功。

醤油カスは知り合いに紹介してもらって調達成功。

ちなみに、おからも醤油カスも産業廃棄物なので、業者も捨てるのにお金がかかって困っていたそうです。

これらの餌は僕らがただ捨てられるだけのものでしたが、素ヱコ農園が餌として利用することで、鶏の栄養になり、良質な卵になります。

どの餌の材料も一軒一軒電話して、足を運んで話をして、やっと定期的に使えるようになった餌です。

いろんな方の力があって、素ヱコ農園の卵は生産できています。

配合飼料を使うと、毎回決められた餌が自動で届いて、自動で鶏に食べさせることができるので、生産者としては非常に楽です。

でも、素ヱコ農園は私たちの活動を通じて、地域の循環を少しでも作りたいと考えているから、あえて大変な地元での餌にこだわります。

 

そして、顔の見える方々から餌を調達しているので安心して、お客様にお届けできます。

 

素ヱコ農園の卵は、自分が口にするものにしっかりとこだわっているあなたにぜひ食べていただきたい卵です。

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